土佐三大祭りのひとつ「久礼八幡宮秋季大祭」の豪快な行事「おみこくさん」が、今年は9月12日(木)未明から行われます。
12日に日付が変わった午前0時頃、今年の頭屋(神社の祭りなどの行事で中心的な役割を果たす人や家の事)「大北集会所」から約1トンの大松明と小松明の行列が、久礼八幡宮まで練り歩きます。
一番前の青竹を持った2人は、道をあけたり行列の警護の役目。次に露払いの大榊、そして御幣。お供え物、御頭松明(おさきたいまつ)が。
続いて太鼓、それらのまわりに明かり松明、お供太鼓などが加わり、大行列となります。
午前4時頃に久礼八幡宮に到着すると、一の鳥居、二の鳥居をくぐり拝殿より舞殿(拝殿の奥)まで、土足のまま大松明を担ぎ入れます。
そしてお供え物を本殿の前に置くと、大松明は元川へ水を汲みに行き、その間に本殿へお敷きもちのお供えをし、しばらくして再び大松明が帰ってくると、その明かりで元川から汲んできた水で一夜酒をつくり神前に捧げます。
その後、大松明は拝殿から境内にドッと投げ出され、これを大勢の人が奪い合います。
これを「熾き拾い(おきひろい)」といい、燃え枝は魔除けになると言われています。
【2019年 御神穀祭 ルートマップ】