日に日に日差しが強くなり、
春の日差しを感じながら散歩をするのには、いい季節となりました。
春の日差しを浴びながらここ中土佐町にある久礼の漁師町をのんびりと歩いてみませんか?
昭和感漂う漁師町の路地を歩く ~久礼港町編~
ここ「道の駅なかとさ」のある中土佐町久礼の浜地区は、昔から鰹漁と共に生きてきた漁師の町。鰹の一本釣りを行う近海や沿岸漁業で春の初ガツオや秋の戻りガツオを中心に町が賑わいます。
市場や家の前で、魚を捌く”流し台”があったり、翌日の漁の準備のため縄をくる漁師の姿など昔ながらの生活風景が今も見ることが出来ます。また、漫画家・故青柳祐介氏の漫画「土佐の一本釣り」の舞台となった町でもあります。漫画の中の町が、今も残る久礼の町並みを楽しめます。
こんな久礼の港と漁師町の景観が、国の重要文化的景観に平成23年2月に選定されています。
ふるさと海岸
道の駅なかとさから車で3分。ふるさと海岸に車を駐車して、故青柳祐介氏像の居る「ふるさと海岸」から散歩の開始です。ここには、「鰹に感謝し供養する石碑」も一緒に建っています。この場所から、眺める久礼湾は、抜けた青い空に青い海、その時々の天候に合わせて表情を変える風景で一息つくのもいい気分転換になりますよ。
恵比寿神社
堤防に沿って、旧久礼漁港の方に歩いて行くと 「恵比寿神社」が民家の間に表れます。大漁祈願や商売繁盛の神社として親しまれている小さな祠ですが、蛙股(上部の重さを支えるために、かえるの股のように開いた建築部材のこと)に魚の彫刻がされています。
内港
旧久礼漁協の前を通り過ぎ、内港(船だまり)へ。内港は、もともと久礼川の河口を利用して作られた場所で漁に出る時には、一旦川に出て海に出ていきます。
内港の周りには家が建ち並び、漁師の家と港が一体となった内港(船たまり)風景は漁師町らしい町並みを今も残す場所の一つです。
迷路のような小道の漁師町
久礼の町には、津波避難タワーが2基建っています。一つは、ふるさと海岸に通称:純平タワー、内港の傍には、通称:八千代タワーが建っています。純平タワーや八千代タワーから眺める久礼の町は、家々が重なるように立ち並び 小さい路地がいくつもある場所です。
ごちゃごちゃ感がなんだか懐かしく思える路地の道の散策です。家の玄関先には、流し台(釣ってきた魚を外で捌きます)や次の漁のために縄をくる漁師さんの姿を見ることもできます。
初めて久礼の町に来ていただいた方は、同じような道や路地があり迷ってしまったという声をよく耳にします。路地に迷った場合には、地元の人に気軽に声をかけて下さい。
大正町市場周辺
散策のゴールは、やっぱり久礼大正町市場。この大正町市場周辺も懐かしさを感じる風景の一つです。
おばちゃん達のにぎやかな土佐弁が飛び交う大正町市場の雰囲気を楽しみながら、揚げたての「くれ天」・「ひじきの天ぷら」のお総菜や「かつお丼ぶり」などなど、久礼の町を存分に味わい今日の散策終了です。
(ご注意!)路地を散策する場合には家々が隣接していますので、ご迷惑にならないようお願いいたします。久礼のまちには他にも、美術館や高知県最古酒蔵・土佐湾に浮かぶ双名島など観光名勝がたくさんあります。時間が許す限り散策を楽しんで下さい。
道の駅なかとさ 観光インフォメーションにて 「久礼まち歩きMAP」をご用意しております。散策のおともに手にとて下さい。
お問合せ
道の駅なかとさ 観光インフォメーション TEL 0889-59-9090