冬に中土佐町久礼・ふるさと海岸を歩いていると、こんな竹を見た事がありませんか。
これは旧暦の1月14日に毎年行われる「よしおさん」という行事で立てられたものです。
諸説ありますが、真夜中の干潮時に行われていたので「夜潮様」から「よしおさん」になったようです。
現在は日中の干潮時に行われています。
今年は2月7日に行われました。
後継者不足などで伝統行事の存続が難しくなっていますが、今年は近海鰹一本釣り漁船乗組員のインドネシアの青年たちがたくさん参加してくれ、竹の先に風船や短冊を付けていきます。
その後みんなで力を合わせて波打ち際に竹を立てます。
完成すると、お菓子や野菜、干し魚などをお供えし、お酒を掛けてお参りします。
この「よしおさん」、倒れるほうが海側なら「豊漁」、浜辺側なら「豊作」とされています。
竹が倒れるのは波や風まかせなので、いつになるかわかりません。
5月の「かつお祭」の頃まで残っていた年もあったそうです。今年はどうでしょう。
中土佐町久礼の冬の風物詩です。