早いもので、令和元年も残りわずかとなりました。
黒潮本陣では立派な門松が登場し、お客様をお迎えしています。
新年を迎える準備があちこちで進むなか、大正町市場で漁師町ならではの珍しいお正月準備品を見つけました。
「掛けのいよ(かけのいよ)」
「かけ」は「掛ける」の意味。「いよ」は「魚(うお)」が訛ったのだそうです。
漁師町・久礼ならではの文化で、年内の大安などの日柄の良い日に来年の豊漁と安全を願って、神棚の近くなどに飾るそうです。
今年最後の大安は大晦日。大掃除の後に飾る家庭が多そうですね。
かけのいよを販売していた田中鮮魚店で、魚を干しているところを見せてもらいました。
風通しの良い屋上で、2週間塩漬けにした小ぶりの鯛を干します。
一週間ほど干すと、白っぽくなってきます。
田中さんによると、昔は100以上作っていたそうですが、今は半分くらいになったそうです。
漁師さんが減ってきていますが、今でも海の安全と豊漁を願う伝統は続いています。
令和2年も豊漁で、たくさんの方においしいお魚を食べていただけますように。
道の駅なかとさ・大正町市場・黒潮本陣、年末年始営業時間→こちら